"Made"

96年の『スウィンガーズ』で絶妙のコンビを見せた、ヴィンス・ヴォーンとジョン・ファブローによる泣かせる男の友情物語第二弾。

ロサンゼルスで、ストリッパーのガールフレンド、ジェシカ(ファムケ・ヤンセン)のボディガードをしているボクサーのボビー(ファブロー)と、口だけが達者だが何をやってもダメな幼友達リッキー(ヴォーン)が主人公。

ジェシカに足を洗ってもらいたいボビーは、一獲千金を狙ってギャングのボス(ピーター・フォーク)のデリバリーの仕事を引き受け、リッキーと共にニューヨークに発つ。何をデリバリーするのか分からないまま、マックスの指図通りに事を運ぼうとするが、合方のリッキーがギャングの派手な暮しをすっかりハマって、トラブル続き。二人は殴り合いの喧嘩をしつつ、危機を乗り越えていくのだが…

喧嘩ばかりしているのに別れられない、対照的な二人の関係がおかしく、エンディングも大笑い。私生活でも友人の二人の友情がナマに伝わってくるファブローの脚本/監督作品は、前作同様好感が持てる。