頭すっきりのフレッシュ・ジュース
一回で飲む野菜の量、二人分。
野菜のフレッシュ・ジュースを飲み始めて一ヶ月以上が過ぎた。フレッシュ・ジュース用に野菜の酵素や栄養素をあまり壊さない圧搾式低速回転ジューサーを購入したのだ。飲んでいるジュースの量はかなり多くて、朝と夜にそれぞれ450ccぐらい。これを飲むとかなり満腹感があるので、朝食はこれだけでOKだ。
昼食は早めにお腹がすくので野菜中心の食事をたっぷり食べて、3時か4時頃にちょっとパンをかじったりして、夕食前にまたジュース。これまたすごい満腹感。で、夕食はかなり軽くなり玄米にごま塩だけも満足という感じになった。
無理をしている感じや空腹感も全然なく、一ヶ月で2キロ以上痩せた。痩せるつもりで始めた訳ではないが、キツくなっていたGパンが楽々はけるようになって身体も軽く、へーっと驚いている。
なによりも、頭がすっきりして、気のせいだけではなく気分が明るくなった。以前は何かと物事を深刻に懐疑的に捉えるクセがあったのだが、最近は暗いこと落ち込むことはあまり考えなくなった。「えー、まさかジュースだけで？」と信じられないかもしれないが、確実に自分はポジティブになったと思う。スゴイことである。
フレッシュ・ジュースを飲み始めた理由はいろいろあるが、直接のきっかけはフレッシュ・ジュースで健康と自信を取り戻した男性の話『Fat, Sick and Nearly Dead』や生野菜中心の食生活を始めて健康になった男性の話『Forks over Knives』、薬物医療に頼らない食事療法を解く『Food Matters』などのドキュメンタリー映画を観たせいもある。
長年の大のつく映画好きが功を奏した訳だ。前２作は当地でもヒットして、ジューサーが爆発的に売れたという。フレッシュ・ジュースや生野菜食が、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を持っている人には効果があることがこれらの映画で証明されている。
今年は私にとってさまざまな面で大きな変化の年だった。この欄を通して紹介させてもらった、病気を利用して莫大な利益を上げる製薬会社の実態を衝いた映画『Big Bucks, Big Pharma』、臨死体験をしてガンから生還した女性の証言、金まみれのピンクリボンを問う映画『Pink Ribbons, Inc.』などを通して、ずっと考え感じてきたことがあり、それが医療機関や薬に頼らない生活をしたい、そのためには食生活の改善、という道を開いてくれたと思う。
繰り返すが無理をした感じではなく、自然とそうするのがベストだと思えるようになれたのだ。なにしろ、ダイエットや菜食も決意して始めると直ぐに挫折してきた私なので、決意や無理は役に立たないのだ。
本当に良いことずくめなので、声を大にして人に薦めたい。という訳でフレッシュ・ジュースへの誰もが抱く不安について応えよう。
1. まずい - 意外なほどオイシい。まずいものは絶対口に出来ない私が続けているのがなによりの証拠。
2. 身体が冷える - 生野菜や果物は身体を冷やすと私は何十年も信じて野菜中心の玄米食を続けてきたが、年を重ねるごとに冷えはどんどん酷くなってきた。だが、フレッシュ・ジュースを飲み始めて以前よりさらに冷えた感じはない。きっと今までの食事では吸収されていない栄養素があったのではないか。この件についてはこれから冬に向かってどうなるか、変化をみていきたい。
3. ジューサーの掃除が面倒 - 確かにちょっと面倒だが、慣れてくるしジュースの効果が出てくると苦にならなくなる。
4. 有機野菜はお金が掛かる - 有機野菜は高めであるのは事実で、購入も大仕事である。週二回ファーマーズ・マーケットと週一回自然食品店に行って、大量の野菜を買う費用は大きい。しかし、フレッシュ・ジュースを始めると外食の機会が減るので、結果的には経済的だ。あまりオイシくもないディナーに30ドルも払うなら、大きななセロリや葉野菜が10束以上も買える。
ディナーにも出かけないでフレッシュ・ジュースばっかじゃ人生味気ないという人もいるだろう。だから、私も時たまディナーに行くし、ビールを飲むこともある。でも、いつもちょっと後悔して帰ってくるのだ。野菜でも加熱したものはお腹に重く感じられるからだ。
蘊蓄が最後になったが、フレッシュ・ジュースの持つパワーは生野菜に含まれる酵素を大量に取り込むところにある。酵素はそもそも身体の中にあるものでもあるのだが、老化や過食で欠乏気味になっていくので、フレッシュ・ジュースが酵素を補うのだ。写真を見ての通り、これだけの野菜に含まれる酵素がジュースに溶け出し1分ほどで血液から細胞に入っていく。元気になって当然、酵素の効果については、発酵食品のパワーということですでにご存知の方も多いと思う。
私にとっては前述した通り、頭のすっきり感とポジティブ思考が絶大なる効果。人生楽しいことだらけ、って気分になれただけでも、ありがたいフレッシュ・ジュースなのである。
