2012-01-01から1年間の記事一覧

"Jiro Dreams of Sushi"

"Jiro Dreams of Sushi" 写真クレジット:Magnolia Pictures 銀座の江戸前寿司の名店「すきやばし次郎」の職人小野二郎さんの寿司作りを、若い監督デヴィッド・ゲルブが丹念に追ったドキュメンタリー映画だ。

"The Forgiveness of Blood"

"The Forgiveness of Blood" 写真クレジット:IFC Films 血讐(けっしゅう)という言葉を本作を観て初めて知った。アルバニアで15世紀頃から始まった氏族間の掟のことで、殺人に対する報復殺人を認めている。アルバニアという国そのものについてもよく知らな…

『Big Bucks, Big Pharma』

写真クレジット:MEDIA EDUCATION FOUNDATION 昨秋久しぶりに親の家に滞在し、母親が飲んでいる薬の数の多さに驚いた。若い頃から高血圧で降圧剤を飲んでいたが、脳溢血で倒れて以来、薬の数は年々増え続けている。この新年に88才になった母の長生きはこれら…

"Chico & Rita"

"Chico & Rita" 写真クレジット:GKIDS Distribution 大好きな音楽家のコンサートを見て来た時の華やかな満足感が広がる映画だった。若いキューバの男女の恋物語を、極上のラテン・ジャズでみせるアニメーション。ちょっとミスマッチに感じられるかもしれな…

昨日、サンフランシスコ在住のカップルが撮った "Fukushima Never Again" のプレミア上映会に行ってきました。現在の福島の人たちが直面している放射能の汚染問題を簡潔に伝えてくれてとても良かったです。トレイラーはこちらhttp://www.youtube.com/watch?v…

"A Separation"(邦題『別離』)

『別離』写真クレジット:Sony Pictures Classics 「古典的悲劇は善と悪の闘いにあり、私たちは悪が挫かれ善の勝利を期待する。しかし、現代の悲劇は善と善の闘いにあり、どちらが勝っても私たちは打ちひしがれるのだ」。本作の脚本家/監督のアスガー・ファ…

『Pariah』

『Pariah』写真クレジット:Focus Features 瑞々しくて清々しい、そんな言葉がピッタリくる映画を紹介しよう。米国の若い女性監督が初めて撮った長編映画で、17歳のレスビアンが主人公だ。

サンフランシスコに初めて来た友達は、必ず空の青さに感激する。すると私も改めてその青さが目に染みる。普段見慣れた空なのに、まるで初めて見た時のように。そういう時、私の目は空を見て感動する友人の目になっているような気がする。これはなかなか素敵…

"Pina, 3D"(邦題『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』)

『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』写真クレジット:IFC Films 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダース監督の最新作はダンス映画、しかも3Dだ。天才的舞踏家と呼ばれたピナ・バウシュが率いたドイツのヴッパタール舞踊団のパフ…

『The Iron Lady』(邦題『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 / The Iron Lady』)

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 / The Iron Lady』写真クレジット:The Weinstein Companyマーガレット・サッチャーの映画を観たいだろうか。英国初(西洋世界でも初)の女性首相として1979年〜90年まで在任、国内政治としては規制緩和と民営化によ…